[宿泊記]お盆休み(繁盛期)でもゆったり出来る伊豆高原温泉ホテル 森の泉

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伊豆高原温泉ホテル 森の泉の宿泊記録

お盆休みが近づく中、私は温泉宿でリフレッシュすることを決めました。予約が取りづらい時期でしたが、たまたま一休(Yahooの旅行会社)のサイトで空きを見つけることができました。今回の旅行では、部屋風呂と料理にこだわりたいと思いました。

この時期は人が多く、従業員や施設が慌ただしいため、落ち着いて過ごせる空間を求めていました。そこで、少々値段が上がっても部屋風呂付きの部屋と美味しい料理を重視しました(部屋風呂付きの部屋は他の部屋に比べ1泊あたり8,000円UPでした。2019年予約当時)。

予約時のプラン並びに部屋の選択

予約をするにあたり、一休をはじめとする公式ホームページ、楽天、じゃらんなど、さまざまな予約サイトを比較しました。結果的には、値段はどのサイトでも同じでした。ただし、一休では女性向けの食事量が少し少ないコースが1プランある程度でした。サイト間の違いは主にポイントなどで、お好きなサイトから予約していいでしょう。私は、よく利用する一休のサイトから予約しました。

部屋の種類は大まかに、部屋風呂の有無、和室か洋室、そして食事のコースで分かれます。組み合わせができないものもありますが、基本的にはこの3つの要素でプランが決まります。

予約時にホテルから送迎の有無と夕食の時間帯を選ぶ質問がありました。夕食の時間帯は、17:00〜または19:45〜から選べます。

一休でのプラン選択時の注意点

ベッドの種類で検索

検索時に注意すべき点として、ツインベッドで検索する際、和室は選択肢から出てこないことがあります。洋室はベッドの形態で表示されますが、和室についてはベッドの形式が和室として表示されるため、ツインのチェック項目を選択すると和室が除外されてしまいます。

和室の部屋詳細をクリックして確認すると、ツインベッドと記載されています。夕食時にスタッフが各部屋に来て布団を準備するタイプと混乱しがちなので、注意してください。また、部屋の詳細には間取りやフロアの詳細な形状に関する記載が公式ホームページにはないため、少し不安な点があります。

温泉の記載

一休のホームページにある温泉の表記で気になる点がありました。大浴場には温泉の表記があるものの、露天風呂付きの部屋ではお風呂が「温泉なし」と記載されています。公式ホームページによると、一部の部屋には温泉露天風呂があるとのことです。以前、部屋の露天風呂が水道水であると記載されていた宿泊施設があったため、部屋風呂付きの部屋を予約する際は温泉がないと楽しみがが半減してしまうことを懸念しました。

そのため、予約前に直接宿に電話で確認しました。電話での回答では、風呂付きの部屋は温泉で掛け流しであるとのことでした。実際に部屋に入ってみると、部屋に用意された案内ガイドには、温泉の効能などが細かく記載された印刷物がありました。

上記の点は些細なことかもしれませんが、快適に過ごすためのポイントとして、私は確認しておきたかったのです。

交通手段

東京からホテルへの交通手段として、電車と車が主要な選択肢です。最寄りの駅である川奈駅へは、熱海駅から伊東線に乗り換える必要があります。また、駅からホテルまでの送迎バスは予約制で、車で約15分かかります。お盆休み中ということもあり、渋滞には覚悟が必要ですが、車で向かうことにしました。特に連泊する方には、車での移動をお勧めします。なぜならば、なかびの昼食やコンビニなどへの買い出しには車が便利になります。送迎は時間帯を考慮すると使いにくいす。(連泊時のお昼の交通手段の項目で再度説明します。)

ただし、東京から東名自動車道を利用する場合、小田原を経由し熱海などの海水浴場がある海岸沿いを通るルートでは、車がほとんど動かなくなる可能性があります。そのため、山側の内陸ルートを遠回りとして利用することで、より早く目的地に着くかもしれません。

ホテルがある場所

ホテルは、昔のバブル期における別荘地の敷地内に位置しています。そのため、近くのコンビニに行くには、別荘地を抜けて公道に出て川奈駅周辺まで移動する必要があります。これは、最短で2〜3kmの山道を通ることになります。当然、別荘地の管理区域内には自動販売機や個人のお店は一切存在しません。また、別荘地の外にある公道のバス停まで徒歩で向かうにも、かなりの距離があります。

連泊の時のお昼の移動手段

今回は1泊でしたが、送迎の利用や連泊中の昼食について聞いてみました。

基本的に昼食の提供はなく、出前も行っていないとの回答がありました。昼食を摂る場合は、最寄りの川奈駅まで送迎してもらえるそうです。ただし、送迎時間は川奈駅方面が9時前後、ホテル方面が15時前後であり、送迎を利用する場合は川奈駅で約6時間の滞在が必要とのことでした(時間はおおまかな回答だったため、送迎を利用する場合は再度確認をお願いします)。

朝食の一番遅い時間が9時(通常は8:30)スタートですので、朝食後すぐに昼食を食べに駅に移動する形になります。また、お店が開くまでの制約もありますので、かなり条件が制約されてしまいます。

ホテルの売店はフロントに展示されている程度で、食品の確保は難しいです。また、ルームサービスも提供されていません。

駐車場

宿泊人数に対して施設はやや大きめで、交通手段の説明でも述べたように車が主要な交通手段となっているため、十分な台数の駐車スペースが用意されています。場所が別荘地の中にあり、木々に隠れているので注意深く見ていないと見過ごしてしまう可能性があります。曲がり角には、ホテルの方角を示した小さな木製の矢印が設置されているので、大きく迷わずに進むことができますが、雨などの悪天候時は見落としてしまう恐れもあります。

ホテルのチェックインと案内

ホテルの入り口には案内係としてベテランそうな方が待機しており(おそらくチェックインの3時頃からだと思われます)、旅の疲れを軽減させてくれます。ホテル内のスタッフは、若い地元の方が対応しています。

夕食の時間帯の確認(予約時に連絡済み)と朝食の時間を確認します。朝食は7:00、7:30、8:00、8:30から選べ、今回は9:00の時間帯も選べました。途中で浴衣を選び、館内は浴衣で移動できるとのことです。帯と下駄、タオルは部屋にあるという説明でしたが、部屋には帯が1本しかなかったので、入れ忘れだと思います。(私は1人しか帯を使わなかったので、追加の連絡はしませんでした)

ホテルの構造

駐車場からフロントへは、ホテルの2階相当部となります。ビルタイプのホテルではなく、基本的に2階建ての大型別荘という雰囲気です。

建物は3棟からなり、フロント、食事会場、ラウンジ、カラオケ、一部客室の本館、露天風呂付き客室と客室がある別棟、温泉がある建物に分かれています。各棟と本館は、1度外に出る必要があります。本館と露天風呂付き部屋のある棟には屋根がある通路があるので傘は必要ありませんが、大浴場へは木々のアーチがあるものの、外に出るため傘が必要です。本館から各棟への移動は、本館の1階から繋がっています。廊下などの館内はエアコンが効いているので、館内の移動はそれほど大変ではありませんが、本館から大浴場に行くには食事会場の中を横切って行く必要があるので、少し抵抗感があります。

露天風呂付き客室がある別棟

入り口は中2階付近にあたるため、入って1階と2階への移動用の階段があります。湿気があるのか、若干別荘地特有の匂いが感じられます。都会の人には、「ペンションの匂い」と言えばわかりやすいかもしれません。廊下はエアコンが効いており、空気清浄機も設置されています。

自販機

別棟の奥の階段付近には、お酒類とお茶類の自動販売機と製氷機が設置されています。ただし、柿の種などの食べ物やつまみ類は自動販売機で販売されていないため、入手は難しいです。

露天風呂付きの和室

和室

今回予約したのは、露天風呂がついていてベッドがツインの和室です。部屋の広さは和室としてはちょうど良く、くつろぐのに適した広さです。和室の一部の板の間の上にマットレスがあり、その上にホテルと同じような形式でセミダブル程度の大きさのベッドが2つ用意されていました。1つのベッドに大人1人と子ども1人が何とか寝られます。

部屋を見渡すと、コンセントの設置箇所の多さに驚きます。ホテルでは意外と困るのが充電器やその他の機器を充電するためにコンセントを確保しなければならないことですが、十分な数があるので困ることはありません。ただし、壁側の奥のベッド付近にはコンセントがないので、奥側で寝ながら充電する場合は少し不便を感じますが、部屋自体のコンセント数は多いので何とかなります。畳、ベッドと廊下の通路には1段の段差があるので、慣れないと踏み外してびっくりすることがあります。

露天風呂

部屋と露天風呂はガラスの扉で区切られています。外には部屋専用の広いシャワーブースと壁と屋根で囲まれた露天風呂があります。露天風呂の先端の外側の壁まで行くと別棟の2階の窓が見えますが、側面は壁で完全に遮断されているので、外からは見えません。構造上、台風が来ても問題なさそうな造りになっています。

中にはガラステーブルと椅子があり、休憩するのに適しています。温泉の水量と温度も調整できるので、これも非常に嬉しい点です。

あえて言うと、露天風呂の浴槽が少し深いので、入るときにもう一段欲しい気がします。

お風呂の水質は非常に保湿効果が高く、体がかなり温まります。

隠し部屋

驚いたことに、隠れ部屋のような小さな部屋があり、囲炉裏風のIHコンロ、冷蔵庫、テレビが設置されています。最初は不要な部屋だと思っていましたが、寝静まった後、1人で作業するときなどに、寝ている部屋に明かりをつけずに、この隠れ部屋で作業すれば、他の人を起こすこともなく、ある意味便利です。

IHコンロに関しては必要性があるか微妙ですが、連泊の場合、昼食の準備がホテルやその周辺では確保できないので、その時用なのかもしれません。ただし、実用性は不明です。

大浴場

本館から行く場合は、食堂を通って別棟に向かいます。2階建てになっており、上と下で男女が分かれます。外からも直接行くことができますが、一度外に出るため少し行きづらいところがあります。今回は部屋風呂が非常に快適だったので、大浴場は利用しませんでした。

食事

ラウンジ

時間が決められていますが、フリードリンクが楽しめるラウンジが用意されています。嬉しいことに19時〜はワインが自由に飲めます。噴水ショーもこのラウンジから見ることができます。夕食のデザートをここで食べることができるので、もしコーヒーなどの飲み物と一緒に食べたい人は、こちらでデザートを楽しむのも良い選択です。

夕食

ホームページではレストランと表記されていますが、実際は食堂です。そのため、お金を精算するレジは存在しません。素泊まりを選択すると食べ物の確保が非常に困難になります。基本的な食事は2時間制となります。全体的に対応するスタッフは若い方が中心で、マニュアルに沿った行動が多いです。そのため、少し早めに行くと(5分前くらい)他の仕事をしていて対応のタイミングが遅れます。お勧めとしては、時間ぴったりか1〜2分(数分)遅れていくとちょうど良い印象があります。

食事内容については、写真で想像していただきたいのですが、非常においしいです。私自身は魚が苦手で、伊豆の定番の金目鯛の姿煮はかなり厳しいものがあります。もちろん、このホテルでも金目鯛が出ます。出てきたものを見ると、姿が見えなく、綺麗にスライスされた煮魚になっていました。赤い皮も端でこするとまとまって取り除くことができます。皮も薄く、そのまま食べても違和感がありません。生まれて初めて出された金目鯛を完食しました。公式ホームページにも記載されていますが、このホテルで一番の人気は釜飯のようです。予約をするときは、釜飯がついているか必ずチェックした方が良いでしょう。今回の釜飯はアサリの釜飯でした。料理全体的には、あまり強い味付けではなく、自然に食べてしまうので、食べ過ぎには注意が必要です。

最後にデザートの準備の声がかかります。食べる場所をこの食事会場とラウンジから選択できます。私は移動するのが面倒だったので食事会場を選択しましたが、周りの他の方は全員ラウンジを選択していました。ラウンジを選択すると、飲み物も無料で飲めるので、デザートと一緒に楽しむには非常に魅力的です。ホテル側としては、2部制なので早めに退出してもらい、片付けと次の準備の効率化という意味で非常にメリットが高く、上手く考えられたシステムだと感じました。デザートと飲み物を一緒に楽しみたい方には、ラウンジでのデザートがおすすめです。

朝食

チェックイン時に渡された食券を会場で提出します。中には部屋から忘れた人がいましたが、申告すると通してもらえていたようです。朝食はかなりボリュームがあるので、食べ過ぎに注意してください。全体を通して言えることですが、食事の調理レベルが非常に高いと思います。朝食時は、温かいお茶とお水が選択できます。小さな子どもにはオレンジジュースの用意がある様子でした。

光と水の噴水賞

19:30と21:30に10分間、音楽に合わせて光で装飾された噴水のショーを楽しむことができます。非常に幻想的で多くの方が見に来ていました。このホテル自体は、多くの宿泊客を収容することを目的とした施設ではないので、混雑した席取り合戦にはならず、遅れて行っても見やすい位置で鑑賞することができるので非常に魅力的です。

少し角度がずれてしまいましたが、ハートの写真が撮れました。

光のショー

まとめ

このホテルの好き嫌いは二極化すると思います。私は別荘地の立地と環境を経験したことがあるので、そういう意味では非常にゆっくりできる空間を味わうことができました。ビジネスホテルなどのサービスと利便性を求める人に関しては少し物足りなさを感じるかもしれません。

元々の客室数が少ないせいや別荘地の中の立地のため、人混みの雑踏から離れることができます。離れるということは当然、現代の便利社会から離れることを意味します。ホテル完結型の施設と考えると売店が充実していると利便性が上がりますが、売店らしい売店はないので、食料の確保が難しいです。公式ホームページの「レストラン」という表記で自由に利用できると勘違いすると痛い目を見るホテルです。

今回は部屋風呂の部屋を予約して他人との接触を避け、静かな時間を過ごしたいと考え、隠れ家的なホテルを期待していた私には非常に高得点でした。連泊をするときは注意が必要ですが、また利用してみたい隠れ家的な温泉宿です。

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